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こんにちは、朱雀 翔です。
本日は、リプレイ小説と一般小説の違いを書いていこうと思います。
ただし
あくまでも個人的な主観の元で書かれていますので、絶対でない事だけを最初に申し上げておきます。
①リプレイ小説では『三人称』が基本となります。また、参加キャラクター全員が主人公の為、『視点移動』を用いる場合があります。
一般小説では究極のタブーとされていますが、リプレイ小説では『参加した全てのキャラクターが主人公』である為、通常は『三人称神視点』で情景やキャラクターの容姿、心情を書いていき、キャラクターの行動如何によっては一つの章が丸々『三人称個人視点』となる場合もあります。
視点こそ変わりますが、基本的に三人称で書いて行く事に変わりありません。
唯一の例外は『シチュエーションノベル』と呼ばれるもので、一人のキャラクターの行動や心情を、プレーヤーの意図した内容(プレイングに従う形)で書いていきます。
この場合、そのキャラクターの視点による一人称で書くことも可能です。
②リプレイ小説では、プロットの一部が未定となります。
01 セールスポイント
02 時代 (運営の用意した世界設定に従います。変更は不可)
03 場所
★04 主人公 (毎回違う上に複数存在します)
★05 動機 (プレーヤーがプレイングに記載。無い場合は書きません)
06 目的
07 悪役
08 冒頭
★09 ラスト (キャラクターの取った行動によって変動します)
10 タイトル
★印のついた部分が未定部分となります。
キャラクターの行動は『プレイング』と呼ばれる行動表に書かれており、ライターはその行動が妥当であるかを判定して行動結果を小説上で描写します。
動機や心情といったキャラクターの内面的な部分も、プレイングに記載されている事があります。
運営会社の用意した世界観や各種スキルなどの詳細設定、プレーヤーの考えた各キャラクターの設定等を、ライターは熟知して執筆する必要があります。
また、膨大な量の情報を記憶する『暗記スキル』も要求されます。
※参考資料
ライトノベルの作り方様の「プロットを作ってみよう」より一部引用。
③ラストがPCの行動次第で変わる為、『あらすじ』は後で作ります。
成功時と失敗時の二つを用意すれば良いように思えますが、それ程単純ではありません。
なぜなら、ストーリーはプレイング(行動表)の内容次第で大きく変わってくるからです。
あらすじはプレイングを受け取り、成功か失敗かの判定を行った後でキャラクターの行動を見ながら作成する事になります。
ライターが最初からあらすじを決めてしまっては、プレイングが意味を成さないばかりか、PBWというゲームシステムそのものが破綻します。
④シリーズ続編物であっても毎回主人公が変わります。
主人公達は数千人の中から『依頼参加申し込み』によって選ばれる為、毎回違う事が殆どです。
(過去に参加したキャラクターに、優先参加権が与えられている場合もあります)
⑤小説における比喩的表現の多用は禁物です。
書ける文字数が限られていますので、比喩的表現を多用して文字数を多く取ってしまいますと、PCの活躍の場を削る事になります。
リプレイの質も大事ですが、プレーヤーは
自分のキャラクターの活躍を少しでも多く読みたいというのが本音ですので、ライターの実力はそれほど重要ではないとも言えます。
※ライターの実力を、お客様であるプレーヤーに示す方法としては、『サンプル小説』を個室、またはホームページ上で公開する手もあります。
⑥モチベーションの維持を含め、高度な自己管理が要求されます。
特にモチベーションの維持は重要な要素の一つです。
常に気持ちをリフレッシュして、『書きたい!』という意欲と『書けるんだ!』という自信を常備しておかなければ、イザという時に書けなくなっています。
作家のスランプとは、ネタ切れ以外にもモチベーションが上がらない事で起こる場合もあるのです。
リプレイ小説の納期は約1週間程度が望ましいです。
職業分類としてはサービス業に相当しますので、リプレイを楽しみにしているお客様を、あまりお待たせするのは良くありません。
遅刻も厳禁です! 前述のモチベーションの維持とも重なりますが、気持ちの切り替えも重要です。
パソコンを使った在宅での仕事になりますので、インターネットやゲームに興じやすく、仕事と遊びの境界も曖昧ですので、日々のスケジュール管理をしっかりしておかないといけません。
気が付いたら納品締め切り日を過ぎていたとなれば、信用も落ちてお客様(プレーヤー)からも見放されます。
シナリオ1本当たり数千円というこの業界ですが、報酬を頂戴して文章を納める『プロの仕事』の自覚を持つ事は、非常に大切です。
大きな違いとしましては、以上となります。
最後は持論になってしまいましたが、これを書いた私自身も今一度初心に戻り、今後も頑張って執筆していく所存でございます。
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