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こちらでは、朱雀 翔のシナリオノベルに登場した『NPC』の独自設定を公開しております。
基本的に各異界によって、微妙にNPCの口調や設定が違いますので、当異界における設定資料を設けさせて頂きました。
このページは随時更新していく予定ですので、よろしくお願い致します。
■嵯峨山文緒と嵯峨山陸駆
【宵闇の者】嵯峨山文緒
口調は「~だねぇ」「~かぁ」
業魂の事は、二人だけの時は「りっくん」と呼び、公の場では気を使って「陸駆くん」と呼びます。
【業魂】嵯峨山陸駆
・闇津日(クラツビ)
【使用霊技】
・「天縛」
対象に接触する事により、近接の単体対象に、6分間、軽度の麻痺を与えます。麻痺効果は累積すると、徐々に重度化します。
(一体化時のみ使用可)
・「霊翼の具現」
霊力の翼を具現化させます。
(人間形態時のみ)
・「疾風乃足」
対象となった一門キャラクターは、一時間の間、100m5秒(時速約72km)程度の走力を得ます。
(いつでも使用可)
【戦闘スタイル】
スピードのある素早い動きで翻弄します。
一体化時は羽模様を残した大鎌へと変化し、触れた対象を徐々に麻痺させながら動けなくして倒します。
(口調例)
もう4月かぁ。暖かくなって来たよねぇ。
桜も咲き始めているし、そろそろお花見してもいいよね?
りっくんの作ったお弁当、美味しいんだよねぇ。だし巻き卵なんかもう絶品!
また体重が増えちゃうよ……って、なんかりっくんが呆れた顔しているような……。
■棗董子
【職業】古美術店『棗屋』の店主 「一般人」(今後のシナリオで宵闇の者として黄泉返る予定)
【武器】長刀
【流派】
流派は我流。(自己流と言う事です)
祖父は柳生新陰流の免許皆伝者で、幼い頃は祖父の指導を受けていました。
あえて流派を名乗るなら、新陰流の基本技に独自の奥義を加えた『棗流』といった所です。
かなりの使い手で、1対1であれば業魔とも互角以上に戦えます。
口調は荒々しくて威勢が良く、一人称は「オレ」、二人称は「お前」、店の客は「お客人」。
常連客は「○○殿」。口調は幾分ソフトになるが、客に対して低姿勢で媚びる事はありません。
(口調例)
「これは○○殿。先日少し遠出をして来てな、掘り出し物を仕入れて来たから早速見てくれないか」
※「いらっしゃい」は基本的に言いません。
公式HP上では『カタナ系のヨモヅチ(黄泉椎)』のようですが、業魂NPCの存在が確認されていませんので、現時点では『一般人』の扱いです。
今後のシナリオで宵闇の者として黄泉返り、業魂(オリジナル)を得る予定としております。
棗董子に関連したシナリオがリリースされました時には、何卒ご協力下さいます様お願い申し上げます。
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この作品は、「朱雀 翔」が(株)遊友館の業務にて製作した物です。
本作品の著作権の管理は(株)遊友館が行っています。
Copyright(C)2009-2010 YOU-YOU-KAN Corporation. All Rights Reserved.
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■はじめに
戦闘シーンのみを限定したサンプルシナリオです。
まだ『霊技』が設定される以前のものですので、肉弾戦となります。
サンプルですので、前置き無しで唐突に戦闘へと突入しております。
◇ ◇ ◇
●誤算
「参ったねこりゃ……報告よりも数が増えてる……」
よれよれのトレンチコートを着た長身の男が、前方を見てやれやれというジェスチャーを傍らの少女に見せる。
外見年齢は20代後半から30代前半。そろそろオヤジ臭さが表に出て来る年齢でもある。
「良隆さん、真面目にお願いします!」
「へいへい。ではお仕事モードに入りますか」
傍らの少女が、良隆と呼ばれた長身の男を叱咤して奮起を促す。少女は黒のPコートにニットブーツ姿で、外見は女子高生くらいであった。
『グルルル……』
彼らの前に立ち塞がっているのは、元はドーベルマンやシェパードと思われる犬型の業魔達であった。
口は大きく裂け、仕留めた獲物の血液の入り混じった薄い赤色の涎を滴らせていた。
当初の報告では2匹の業魔が人々を襲っていると言う報告だったのだが、現地に着いて見れば5匹に増えていた。
報酬も初期の労力と危険度に見合ったものであった上に、今回は自分達だけの依頼でもあったので、このイレギュラーは正直割りに合わない。
しかしこちらの事情は業魔には全く関係が無く、倒すか倒されるかの二択しか選択の余地が無い。
もちろん依頼放棄という手もあるが、敵に見付かった以上、逆に逃げる方が難しい状況であった。
「梓、頼む」
良隆は右手の紋章を、梓と呼ばれた少女の右胸にかざす。
梓は黙って頷くと両目を閉じて意識を集中させる。そして彼女の姿は霧散して、良隆の右腕に螺旋を描きながら纏わり付き――やがて一振りの剣へと変貌を遂げた。
そして鍔の部分に付いている魂命石は、ほのかに赤く光り輝いてパートナーに力を注ぎ込む。
(「良隆さん、油断しないで下さいね」)
梓の意識が良隆へと流れて来る――。一体化すると、業魂の意思はテレパシーの様な形で宵闇の者に伝わり意思の疎通を行える。
「あいよ!」
良隆は気合も込める意味で、あえて声を出してそれに応えた。
●戦闘
良隆は剣を構え、まず手前の業魔に襲い掛かる。わざわざ奥の敵に挑み、的中深く入り込むのは避けるべきであるからだ。
上段に構えた剣を一気に振り下ろすが、業魔は上手く交わして初撃は空を切った!
「ちっ、素早い!」
そう言いつつも、素早く下段から斬り上げる。
『ギャン!』
懐に入っての斬撃であった為、流石にこれは業魔も交わせない。
怯んだ所にすかさず業命石を破壊する。
「まずは1匹目!」
そして良隆は、間髪入れずに次の目標を目指して斬り込んだ!
(「止まって守勢に回ればヤバそうだからな。一気に畳み掛けて3匹は倒しておきたい」)
(「はい」)
自らも一匹の獣と化して大地を駆け、業魔との間合いを一気に詰める。
やはり業魔も相手の動きをよく見ているので、初撃は上手く交わして来る。
再び下段斬りに持って行こうとした矢先に、別の業魔が襲い掛かって来た!
「ぐっ!」
(「良隆さん!」)
左腕を噛まれ、激しい痛みが良隆を襲う。
「こん畜生め――!」
至近を幸いに剣を業魔の腹に突き刺し、そのまま下方に斬り裂いた。
『ギャン!』
激しい返り血を浴びてコートが真紅に染め上がっていく。
(「大丈夫ですか?」)
「あぁ……くっ。多少は痛いが、これくらいの出血なら死にはしないさ」
対応が早かったお陰で、食い千切られる事態だけは回避出来た。
だが受けたダメージは深刻であり、左腕の手首と指先には全く力が入らない――。
左腕を大きく振って業魔を振りほどくと、怒りを叩きつけるように業命石を破壊した。
『グルルルッ』
血の臭いに興奮する業魔達――。
そして興奮を抑え切れない一匹が良隆に飛び掛かる。
「ンなろっ!!」
傷の痛みで緊張感が高まり、集中力も上がっていた良隆は冷静に対応する――。
剣で一閃して薙ぎ払い、倒れた業魔の首筋に一突き入れた後、業命石を破壊する。
「はあ、はあ……やっと3匹目か……。そろそろこちらも足元がふらついて来た。一気に決めよう」
良隆は業魔の死体を、弾き飛ばす様に手前の業魔に投げ込み――、業魔がそれを避けようとした所へ一気に駆け寄って剣を突き刺す!
移動攻撃なら斬るよりも刺した方が早く、体重が乗る分威力も高い。
『キャン!』
止めを刺すべく、顔面を蹴り上げる良隆!
「くらえ!」
渾身の一撃が業魔の業命石を木っ端微塵に粉砕した。
「残りの1匹はどこに――!?」
そろそろ朦朧と仕掛けている意識を集中して、業魔の気配を探る……。
そして大地を爪で掻いて走る様な独特の足音が背後より聞こえて来た――!
「そこか!」
振り向いた瞬間、業魔が避けた口を大きく開けながら飛び込んで来るのが視界に入る。
良隆は剣で防御の態勢を取らず、そのまま業魔の口の中に突き入れる!
『グェェッ!』
たちまち業魔の口から鮮血が吹き出し倒れ込む。
呼吸する度に鮮血は泡立ち、ひくひくと痙攣しながらも立ち上がろうともがいていた。
「成仏しな」
良隆は両膝を折るようにして露出した業命石を破壊すべく、剣を突き入れた。
戦闘が終わったので安心したのか、力尽きてそのまま座り込んでしまった。
「ふうー。梓、ご苦労さん」
(「お疲れ様です。今から傷の手当をしますから、待って下さいね」)
梓は再び霧散し、剣から少女の姿へと変化した。
「良隆さん、傷を見せて下さい」
「あぁ……悪い」
一言謝り、良隆は左腕を梓に差し出した。
――30分後。
「止血はしましたけど、後でちゃんと病院で診て貰いましょうね」
「あぁ、そうするよ……。すまんが、もう少し休ませてくれ」
「はい、いいですよ。何なら膝枕でもしましょうか?」
梓が悪戯っぽく訊いて来る。
「ん? そうだなぁ……魅力的な提案だが、今回は遠慮しておくよ。寝たら起きられる自信が無い」
良隆は苦笑しながら答える。
「はい。次はいつになるか分かりませんけど、それまでお預けにしますね」
くすくすと笑いながら、梓はバッグの中から水の入ったペットボトルを良隆に渡した。
「たっぷり献血したので、これはサービスです。はい、どうぞ♪」
「サンクス。って献血扱いなのかよ」
二人は顔を見合わせ笑い合った。
負傷はしたものの、良隆と梓の受けた依頼は成功し、ひと時の平和が街に訪れた。
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